これも勘違いされる人が多いですが、全ての病院で立替が不要になるわけではありません。
本来海外保険では『現地で治療を受けたら自分で治療費を払い、領収書と診断書を取っておいて後から
保険会社に請求する』というのが基本。その上で『病院が代わりに治療費を直接保険会社に請求し、
その場での立て替えが不要』になるのがキャッシュレス治療です。
提携病院であれば基本的にキャッシュレス治療は可能ですが、それでも治療費が小額な場合は、
病院側が請求を面倒がって「直接本人に払ってもらう方がいい」と自分で一旦立て替えなければならない
こともありますし、逆に提携病院でなくても治療費が高額な場合は「払えるかどうか分からない本人より
保険会社に直接請求した方が安心」とキャッシュレス治療が可能になるケースも多々あります。
保険金請求に慣れているアメリカや観光客の多いオーストラリアなどは、外国人観光客の対応に
慣れているのでキャッシュレス治療が可能な病院が多いです。
逆に、カナダなどの元々医療機関が充実している国の場合、病院がわざわざ保険会社に保険金請求を
するのを好まないため、キャッシュレスになりにくく、各保険会社の提携病院リストでも記載が少ない、
となっているのです。
以上のことから結論は『提携病院に関わらず実際にキャッシュレス治療が受けられるかどうかは、
症状や治療費の金額・病院の体制などでケースバイケース』ということです。
そのため現地で何かあった際には、保険会社の現地日本語サービスなどに連絡し、状況や希望を伝えて
指示・アドバイスを受ける、ということが大事になります。
近くにキャッシュレス治療が可能な病院があれば紹介してもらえますし、キャッシュレス治療が
不可であっても保険金請求に必要書類などのアドバイスをしてもらえます。
また提携病院は年々変更されることがあるので、渡航後に現地で日本語サービスに連絡し、近くで
キャッシュレス治療が受けられる病院の有無や、病院での対応方法などを確認することをオススメします。
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